【番外編】〝育ち〟を支える 親子の時間 ~「いやいや」から考える心技体のバランスのこと~

私事ですが、ここ数日「なんだかイライラ」しています。

自分の疲れやストレスの原因はだいたい言語化して、把握できるタイプなのですが、
ときどきこうやって、原因不明に「イライラする」タイミングがあります。

これ・・・子どもが「いやいや期ゾーン」にいるサインだったりするのです。

そう。そして我が家の末娘、、
1歳半を前にして、まさに「いやいやーー」の真っただ中――――( ノД`)OH…

風呂上りのお着換え「やー!」 歯磨き「やーや!」 コップの飲み物じゃーしない!「いや!!」(じゃー) お姉ちゃんを噛まない!「やー!!」(がぶっ) 
危ないよー?!「いやいや!!」(ゴンッ!)「びぇぇぇーーん」

なんでもとりあえず「やー」。とにかく「いやー」。笑

その服「いや」 ごはん「いや」 抱っこじゃなきゃ「いや」 抱っこ「いやーー」
(´Д`)moh…
一日中荒れ狂う、迷える1歳児。。と、お手上げの父母兄姉。笑

ここまで来ると笑えてくるけれど、いやいや期や反抗期は、
みんな通る道とわかっていても、親子ともに「はぁ~」ってなりますよね。

巻き込まれる兄弟たちまで荒れ狂い始めたりして・・・もうほんと、お手上げです。笑

過ぎたと思ったら、また・・・何度も何度もやってくる、いやいや・イライラ期

どうして子どもたちは荒れ狂うのでしょうか??!!

今日は「ことばを育む」をちょっとお休みして、、
そんな「いやいや期」を紐解いて、もっと大きく「育つ」について考えたいと思います。

これまでの記事で「赤ちゃん」「子ども」が、とても柔軟で視野が広く賢いことはお伝えしてきました。
「知りたい」気持ちや「やりたい」気持ちが強ければ強いほど、どんどんいろんな世界を見ようと駆けていきます。
大人にはとても追いつけないようなスピードで、大人には思いもよらない戦略で、危険も顧みず、怖いものなしで突っ走っていきます。

そんな子どもたちを大人が後ろから見守るわけですが、
ときにあまりに無謀に見えるそのやり方が、心配になり、「やりたい」を止めないと仕方ないときがあります。
止めないと「命が危ない」「誰かがけがをする」「いまは止める以外に方法が見つからない」
そんなときは一旦止まって冷静に考えることはとても大事ですよね。
「ちょっと!いいから!止まって!!!!」と無理ヤリ制止するしかないこともありますよね。。
(「あぁもっと余裕がほしい・・・」と日々、自省しながら。。)

しかし、この時期、子どもの方は「やりたい」「やってみたい」ことが次々に出てくる時期で、
一日中「やりたい!」「ダメ!」「やりたい!」「あぶない!」の攻防戦。。。笑

お互いに怒って、イライラしてバチバチして・・・あぁ!もう!!ってなって・・・
親子して「もうーーどうしたらいいのーーー?!」って一緒に泣いちゃったりなんかして・・・

しかし、子どもたちの方にも言い分があって、、

子どもたちは自分の思いを言葉にしたり、思い通りに身体を動かしたりモノを操ったりできないため、
ひとりで強引に何とかしようとしたり、お伺いなどなしにとりあえずやってみたり、、そうするしかなかったりします

「なんでやりたいこと止めるの?!」「何言ってるのか意味わかんないよ!」
「どうせダメって言うんでしょ!?」「やってみなきゃわかんないじゃん!」

なんて思っていたりします。ごもっとも。笑

好奇心旺盛で、アクティブなチャレンジ精神旺盛な子どもであればあるほど、そういう場面が何度もやってきます。

我が家の末娘も・・・
第三子なこともあり、「私だってできるわよ♪」と無謀で飽くなき挑戦の日々と闘いながら、この時を迎えたわけです。成長ですね。

では、この「いやいや期」「イライラ期」にいる子どもたちは、おとなたちに何をしてもらいたいのでしょうか。。

答えはシンプルで「ほっといてほしい」そして、どうせなら「どうやればできるのか教えてほしい」のです。

私は、「あーいやいや止まらないなぁ~」「なんか最近ダメダメばっかりだなぁ~」と思うと、
〝叱らなくていい場所〟に子どもを連れていくようにしています。

仕事は休んで、危険なもののない原っぱで、迷惑かけそうな誰かがいない場所で、汚れても散らかしてもいい装備をして・・
「しがらみからの解放の儀」みたいなことをします。笑

好き勝手わがまま放題ご自由に~さぁ!!みたいな。笑
まずはたまったもやもやを下すところから始めないとね~と。

そうすると、少し気持ちが落ち着いて、また再び(でも冷静に)挑戦を始めようとするのですが、
このとき子どもたちは、出来ない理由や「ダメ」ではなくて、自分にできることの範囲で、「どうやればそれを使えるか」自分のスキルをどう組み合わせればできるのか、あとは何を練習すればよいのか、「どう気を付ければいいのか」〝やる方法〟を教えてほしいのです。

そのうえで「絶対にやってはいけないこと」(自分やヒトを傷つけることや大けがにつながることなど)を補足される分には、子どもはそんな無茶なことはしませんし、
それをしようとするのなら、思いきり制止していいのです。
(その制止の仕方が、子どもを傷つけるものであっては本末転倒ですが)

いやいや期は
「やりたいイメージ」と「できる能力」の差が大きくなって、
「どうしたら良いか」「どうすればできるか」試行錯誤をしながら「技術」を磨こうともがいている時期で

頑張って頑張って頑張り続けて、
「もう、どうしたらいいのかわかんない!」「何がしたかったのかもわかんない!!!」と混乱してしまう時期で

さらに成長すればするほど失敗経験や叱られる経験も積み重なり〝危険予知″もできるようになるので、
「どうすれば怒られずにできるか」「どうすれば危なくないか」「うまくできるかな・・・怖いな」とうまくいかない恐怖と闘っている時期でもあります。

この方法で行けるのか?!
だいじょうぶかー!あたちーー!!?

そのイライラの正体は、そんな「心」「技」「体」のパワーバランスにギャップが生まれることから来る〝バランスの乱れ〟や、バランスを崩し不安定にぐらつく足元に対する〝不安〟や〝不調の現れ〟だったりするのです。

全部同時に、バランスよく進歩すればいいけれど、それぞれはくるくると影響しあいながら、絡み合いながら伸びていくもので、アンバランスで当然なのです。

まして子どもは、思い通りに動いたり、手先を器用に動かしたり、ことばで上手に処理できたりするずっと前に、いろんなものに興味を持ち、いろんなことを知り、何だろう何だろう?とたくさん頭を動かします。
イメージやアイデアがどんどん進んでいくのに、技術がついてこないもどかしさ・・・おとなになっても感じる場面ありますよね。

大人にとっては、もう慣れた大したことないと思えるようなハードルやバランスの乱れでも、子どもにとっては巨大な壁に見えていたり、とてつもない恐怖だったり、、、
(大人にとっては無謀に見える挑戦でも子どもは軽々越えてしまったりもしますが)

その感じ方はその人にしかわからないもので・・・
こんなとき支える側の大人は何をすればよいのか。。

答えはやっぱり同じで・・

「目線を変えて一緒に気分転換すること」
「できるようになるための準備を手伝えるように準備すること」

ストレスでいっぱいいっぱいになって煮詰まっているときに
いくら頑張っても正しいことややり方の説明されても、さっぱり頭に入ってこないし、うまくいきませんよね。

いやいや期のちびっ子たちも反抗期の子どもたちも、
頭がいーーーーっぱいになるまで頑張って考えてシューーーーーっと煙が出てしまっている
そんな状態なので、向き合わされてもしんどいだけだったりします。

そんな時は「頭使わなくてもできること」「ただただ安全で楽しいこと」に逃がしてあげる~というサポートもアリかもしれません。
大人にだって息抜きは必要で、小さい身体で、未知の世界を生き抜く子どもたちに必要ないわけありませんよね。

休息とリフレッシュは大切です。

難しいことも頑張ることも気を付けることも一切やめて、公園や原っぱを走り回って、何にも注意しなくていいところで自由にのびのびする時間を上げるだけで、案外頭がすっきりして、あれ?落ち着いてる?なんてことも・・♪

逆に「絶対にやりたいんだ!」と頑張りたい子どもたちには「いまやらなくていいよ」よりも
「誰かに新鮮なアドバイスをもらう」という戦略を教えてあげると良いのではないかなと思っています。

子どもの知っていることや知りたいことに、大人が追いつけなくなるってよくあることで、大人が自分の知識のなかで、片づけようとすると、子どもは納得できなかったり、大人が「イライラ」しちゃったり・・・

そんな時は、大人自身が一人で何とかしようとせずに、ほかの大人の知恵を借りて、お友達(子ども同士)の力を借りて、
自分ひとりで何とかしようとしないで、誰かに「教えてください」「手伝ってください」と声をかける勇気のような・・・
誰かに助けられて生きていることを感謝する感覚みたいなものを実感する機会を作ってあげるような・・・
そんな「ほかにもやり方があること」を知ることや「できる」自信をつけさせてあげるようなことも、大切だなと思います。

子どもがバランスを崩したり必死にもがいたりしているときって、それを支えるおとなも必死で、一緒に溺れてしまわないように、一緒に崩れてしまわないように、力いっぱい支えてしまうから。

子どもを支える大人にも休息や支えが必要なのです。

そしてあとはもう

エール!!

一番重要なのはコレ。

あなたは頑張っているよ、必ずできる、だから焦らないで・・大丈夫。できるよ。
失敗したら、また一緒に考えよう。手伝うから、ちゃんと見てるから、安心してチャレンジしてごらん。

と、信頼できる大人から信じて応援してもらえること。後ろで見守っていてもらえると思えること。

こんなに勇気の湧くことはありませんよね。

一緒にやってみよう!
ほら、できるよ!!

子どものバランスが乱れていると、大人もついつい心配になって、何とかしてあげたい、何とかしなきゃと思ってしまいますよね。

大人まで必死になってしまって、一緒になってバランス崩して疲れてしまって、ついバチバチしちゃって。。

大人にも子どもにも心技体のバランスは大切だから、

子どもたちの「気持ち」や「心」の状態を知り、ことばや操作の「技」を支え、それを支える「身体」を育む。

「ことばを育む」だけでなく「身体を育む」「心を育む」シリーズも企画中です。

身体のバランスあってこそ技術が進歩していくわけですし、、
技術の進歩あってこそ飽くなき探究心や向上心が育つわけですし、、

目線を変えて、手法を変えて、、苦手に正面から向き合わず「別の切り口を見つける」なんて方法もあると思うから。

勇敢な子どもたちがちょっとくらいの不安定さに足止めされずぴょーんと飛び越えて走っていけるように、
それを見守る大人たちが自分のバランスを保ちながら、安心して、子どもたちを笑顔で応援できるように、
そんなゆとりが生まれるような作戦やコツみたいなものを、ちょっと専門的な視野からお裾分けしていけたらと思っています。

困ったなぁ~と思ったら、覗いてみてくださいね♪

ここを乗り越えた子どもたちは、また一段と誇らしげに、逞しく、一段と頼もしく成長しているから・・・

我が家の末っ子も・・・・さぁ!頑張れ!!笑

とべーーーー!!高く!
進めーーーー!!前に!

投稿者プロフィール

堀川 由樹子
堀川 由樹子
鹿児島県出身
広島県立保健福祉大学
保健福祉学部
コミュニケーション障害学科卒業
言語聴覚士国家資格取得
母親 9年生 (個性豊かな3兄妹と夫と暮らす)

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